前回、当社が主に株式の分野に集中している理由として、
「多くの局面においては、当社が最も魅力的な投資の機会を発見出来ると考えているのが、国内外の株式市場であり、また当社が専門性や経験に裏打ちされた強みをより発揮出来るのも、この分野だと考えている為です。」
と書きました。
非常に単純な事ですが、この様に、自分達の強みが発揮出来る分野でのみ勝負する、という事は、その他の物事と同様に、資産運用の分野においてもとても重要なのではないかと思います。
経営学の大家、P・F・ドラッカー氏の言葉に、
「あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。最初に問うべきは、我々の強みは何かである。」
というものがありますが、これは資産運用においても真実であると当社では考えており、一方で現実には、他の物事においては十分に分別のある人物が、ことお金の運用の話になると、不思議なほど自らの不得意な分野、内容を十分に理解していない企業、に大切な資金を投じようとする事が、ままあるように見受けられます。
恐らくそれは、「自分が理解し得ないくらい、未知の可能性がある分野なのではないか」といった、ある意味でとても謙虚な気持ちから生じる考え・行動なのかもしれませんが、マーケットという真剣勝負の場においては、残念ながら多くの場合、自分のしている事を理解していない人間は真っ先に、もっと分別のある他の参加者からの格好の標的とされてしまいます。
また、これは自然な事ですが、その物事を深く理解していない多くの人々ですら「未知の可能性があるのではないか」と感じているほどの分野の投資対象は、大抵、人気もあります。
マーケットにおいては、「人気がある」という言葉は、通常、「価格が過熱している」と同じ意味ですから、こういった投資家は、
・「よく理解していないものを」
・「かなり高い金額を支払って」
手に入れている事になってしまいます。
ひとたび客観的な視点に立ち返れば、この様な行動がどれだけ危ういものであるかが、よく伝わるのではないかと思います。
まずは、何をさておいても、自分がリスクを取るために十分と思える調査や分析を行えるだけの関心、人的繋がり、そして熱意、を持っている分野を選び、あくまでその範囲に限定して努力を始めてみる、という事が、資産運用において多くの人に求められる事ではないかと、当社では考えています。
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